大雨のときの警戒レベルと避難のタイミング
更新 2026年10月12日
警戒レベルは、数字が上がるのを待つための順番ではありません。自宅や経路に危険がある人が、レベル4までに避難を終えるための目安です。この記事では、各レベルの行動と、自治体の避難情報がまだ出ていないときの確かめ方を説明します。
まず「避難情報」と「気象情報」を分けます
高齢者等避難、避難指示、緊急安全確保は、市町村長が対象地域を示して発令する避難情報です。一方、気象庁などの防災気象情報は、雨、河川氾濫、土砂災害、高潮の危険度を知らせ、自治体の発令や住民自身の判断を支えます。
2026年5月29日から、防災気象情報は5段階の警戒レベルに合わせた名称になりました。「レベル3大雨警報」「レベル4土砂災害危険警報」のように数字が付きます。ただし、警報が出たことと、市町村から避難指示が出たことは同じではありません。
自治体の発令を待つ間にも状況は変わります。レベル3・4相当の防災気象情報が出たら、キキクル、河川水位、自治体の情報を確かめ、自分で避難を判断します。
警戒レベル1〜2で準備します
警戒レベル1は早期注意情報です。今後、気象状況が悪化するおそれがあります。予定を見直し、自治体のハザードマップを開きます。家族の居場所、連絡方法、避難先、移動手段を確かめます。薬、充電手段、持ち出す物をまとめます。
警戒レベル2は、レベル2大雨注意報などが発表される段階です。自宅が浸水想定区域、家屋倒壊等氾濫想定区域、土砂災害警戒区域に入るかを再確認します。避難先までの経路と所要時間を確かめます。暗くなる前、雨風が強まる前に動けるよう、家族ごとの出発時刻を決めます。
警戒レベル3で時間のかかる人は避難します
警戒レベル3は高齢者等避難です。危険な場所にいる高齢者、障害のある人など、避難に時間がかかる人と支援する人は避難します。「高齢者だけ」という意味ではありません。
ほかの人も、外出を控え、避難準備を終えます。川沿いや崖の近くなど、急な変化が心配な場所にいる人、乳幼児やペットと移動する人、遠い避難先へ向かう人は、この段階で自主的に避難することを考えます。自分に必要な時間から逆算します。
警戒レベル4までに危険な場所から全員避難します
警戒レベル4は避難指示です。対象地域の危険な場所にいる人は全員、避難します。「全員」は市区町村にいる全員ではなく、危険な場所にいる人です。安全な指定緊急避難場所、危険区域外の親戚・知人宅などへ立ち退きます。自宅で安全を確保できる条件がそろう場合は、計画した屋内安全確保を行います。
避難指示がまだなくても、レベル4相当の気象情報やキキクルで危険度が高まり、自宅や経路に危険があるなら、自ら避難を判断します。大雨キキクルは浸水害と中小河川の洪水、土砂キキクルは土砂災害の危険度を面的に示します。大河川は河川氾濫に関する情報や水位も見ます。
警戒レベル5は避難を始める目標ではありません
警戒レベル5は緊急安全確保です。災害が発生または切迫し、命の危険がある段階です。市町村が状況を必ず把握できるとは限らないため、必ず発令される情報ではありません。
指定緊急避難場所へ移動する方が危険なら、その時点でいる建物の上階、崖から離れた部屋、近隣のより安全な建物など、少しでも安全な場所へ移ります。ただし、この行動で安全が確保できるとは限りません。レベル5を待たず、レベル4までに行動を終えます。
実際の避難の判断は、自治体の最新のハザードマップと、気象庁・自治体が発表する気象情報・避難情報で行ってください。テレビや一つのアプリだけに頼らず、自治体サイト、防災無線、気象庁、河川情報など複数の手段を用意します。
ハザードDBで確かめる
平常時に町丁目のページで洪水の判定、最大浸水区分、面積割合、町の中心付近の値を確かめます。地図で自宅と避難経路の位置を見ます。ランキングは地域間の比較用で、発災時の避難判断には使いません。
土砂災害は警戒区域・特別警戒区域を町丁目ごとに判定しています(全国の集計を順に進めており、まだの都道府県では「未調査」と出します)。内水は第2段階で公開します。大雨の最中はハザードDBの警戒度ではなく、自治体の避難情報、現行の防災気象情報、キキクル、河川水位を優先してください。