地震動予測地図とは|30年以内に震度6弱以上の確率

読み:じしんどうよそくちず・更新 2026年10月12日

地震動予測地図は、将来ある期間に、その場所が一定以上の強さで揺れる確率や、一定の確率に対応する揺れの強さを示す地図です。J-SHISでは「今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」などを確認できます。

「30年以内に震度6弱以上」の意味

この確率は、ある地点で、今後30年間に少なくとも一度、震度6弱以上の揺れになる確率です。「超過確率」と呼ばれます。その地点に影響するさまざまな地震を考慮して計算します。

特定の活断層や海溝型地震が30年以内に発生する確率とは違います。地震そのものの発生確率と、その場所で一定以上の揺れを経験する確率を混同しないことが大切です。

30年という期間は、住宅の寿命や居住期間を保証する数字でもありません。基準日からの評価期間です。地図を見るときは、版、基準年、対象期間、揺れの強さを一緒に確認します。

確率をどう受け止めるか

確率が高い地点から順番に地震が起きるわけではありません。確率が低い地点でも、明日強く揺れる可能性はあります。反対に、高い確率が表示されていても、その期間内に必ず震度6弱以上になるという意味ではありません。

数値は、長期的な備えや地域間の傾向を考える材料です。家具の固定、備蓄、連絡方法などの対策を、確率が小さいから不要と判断するための数字ではありません。

また、隣り合う地点の数値に差があっても、その差だけで一方の土地や建物を安全と断定できません。地図の解像度と計算条件を踏まえ、耐震性など別の情報と組み合わせて見ます。

地図の条件と住まいの確認

J-SHISの確率論的地震動予測地図には、すべての地震を対象にするか、地震の分類を選ぶか、平均ケースか最大ケースかなどの設定があります。表示条件を変えると値も変わります。最新版かどうかも確認します。

評価は、新しい地震研究や地盤モデルなどを反映して更新されます。過去に保存した数値と現在の地図を比べるときは、場所だけでなく版と基準年をそろえます。小数点以下の違いだけで地域を順位付けする使い方には向きません。

地図の確率は、建物が壊れる確率ではありません。実際の被害は、建物の構造、建築年、耐震性能、地盤、家具の状況などに左右されます。液状化も別の現象なので、液状化予測図を分けて確認します。

実際の避難の判断は、自治体のハザードマップと気象庁・自治体が発表する地震・避難情報で行ってください。強い揺れの最中は、まず身の安全を確保します。

ハザードDBでの扱い

ハザードDBは、防災科学技術研究所J-SHISの「30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」を使う項目を順に公開します。町丁目に重なるメッシュの最大値、面積で重み付けした平均、町の中心付近の値を出し、判定は最大値で決めます(26%以上を「高」、6%以上26%未満を「中」、6%未満を「低」)。

この数値は地震発生確率、建物被害率、耐震診断の結果ではありません。警戒度は他のハザードと並べて見るためのサイト独自指標です。J-SHISの確率そのものを0〜100の被害確率に読み替えたものではありません。

出典

避難の判断は、お住まいの自治体のハザードマップと気象情報を確認してください。